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昇格・昇進のキャリアパスと分岐点の考え方
先にお伝えしたとおり、転職で成功するためには、今勤めている会社で実績がないと話になりません。
なぜなら、募集する企業はあなたの実績が欲しいから内定を出して雇うのです。
若手であっても、新卒と違って転職では人柄や将来のポテンシャルだけで、あなたを雇うことはしません。
ですから、より良い条件で働きたい・給与を上げたいと、キャリアアップを目指すなら、まずは社内での昇格・昇進を目指すべきなのです。
コーポレート・ラダーに乗るためのプランニング
そのためには、「コーポレート・ラダー」に乗らなければなりません。
コーポレート・ラダーとは、会社が用意した昇進・昇格の標準的なステップ (はしご) のことを言います。
でもそのはしごには定員があって、すべての社員が乗れるわけではありません。
コーポレート・ラダーに乗ることができないと、なかなか昇格することは難しいです。
だって、そも昇格レースのトラックで走ることすらできないのですから。
僕も、実は病気でこのラダーに乗ることができなくて、ほんとうに苦労したんです。
このブログでは、僕の経験からも、そういったラダーに乗り遅れた方の悩みに応えられるよう、ノウハウや情報を発信しています。
まずは、コーポレート・ラダーに乗るには、どこにそれがあるのか見つけなければなりません。
コーポレート・ラダーは決して見えるものではなく、どの会社もあまりオープンにしていません。
じゃあどこにありるのでしょうか?
どこ、というのは「だれ」ということに言い換えられます。
あなたの周辺で、だれが人事権を持っているのか見定めましょう。
その「だれ」に自分をアピールする行動をとらなければなりません。
そして、行動をとらず普通に仕事をこなすだけでは、周りは評価してくれないからです。
こいつはできるな、という人は必ずと言っていいほど努力して、それをアピールする努力もしています。
今すぐ行動を起こさないと乗り遅れてしました。
その詳細な方法をこちらのページにまとめています。
ぜひ参考にして下さい。
ヒューマンスキルの目標設定-実績例構築のための必須能力-
「ヒューマンスキル」とは、対人関係能力ともいって、ざっくりいえばコミュニケーションをうまくとって、周辺の人間を巻き込んでいく能力のことです。
でも、なぜこれが必要なのか?
それは、どんな職業でも、顧客、取引先、同僚、上司、後輩、部下といった自分以外の人間と関わりを持って仕事が成り立つからです。
フリーランスも一緒です。
他人に、物・サービスを提供して、初めてお金をもらうことができます。
この能力は、左の図で示すように、あらゆるステータスで同じだけ必要になってくる能力です。
一般社員であれば、後輩・同期・先輩、そして上司とコミュニケーションをとって、仕事を進めなければならないですよね。
もちろん顧客や取引先に対しても同様です。
管理職層、経営層であっても部下や一般をやる気にさせて、頑張ってもらわなければ会社として業績を上げられないです。
昇格・昇進に有利な社内実績とは?
実績の上げ方としては、業務を正確に速くこなす、深い知識がある、という能力だけでは昇格は結局のところ難しいです。
それが会社に還元できる、役に立つものであると、思ってもらわなければならないからです。
そのために何が必要なのか?
それを一言でいうと、「リーダーシップ」です。
あなたに任せれば、自分の能力を用いながら人を導いて、より大きな成果を達成できるといったことを、実績として残せると、推薦されやすいですし、昇格試験の時にもアピールしやすいです。
このリーダーシップを主張しやすい一番良い経験は「プロジェクト・リーダー」が最も適切です。実績づくりという面でも最適ですが、リーダーシップはもちろん、マネジメント経験としてもアピールできるので非常に望ましいです。
ですから確かにしんどい役割でしょうけれど、少しでもそのチャンスがあるなら、リターンが大きいのでぜひ無理にでも立候補することを強くお勧めします。
なかなかそんなチャンスがない!といいう場合は、社内外のインフォーマルな勉強会を立ち上げて何かを提案してみる、後輩を育成して、何かを達成させるといったふうに強引にリーダーシップの経験を作り出すことも可能です。
昇格試験を乗り切る、合格するには?
昇格プロセスは、企業ごとで違うので、上司や先に昇格を果たした先輩にどんな試験を受けたのか、情報を集めましょう。
昇格候補者の評価としては、集合型アセスメントと筆記試験 (テストセンター試験を含む)、小論文、面接があります。
集合型アセスメントとは、昇格候補者を集めた社内研修を指しますが、「研修」といいながら、実はそこで選定がかかっています。
そこで行われる可能性があるのが、インバスケット・ゲームです。
インバスケット・ゲームとはマネジャー (管理職) として、限られた時間の中で、数多くの複雑な案件を効率よく論理的にさばいくことができるのかという実技試験です。スピードだけでなく、論理性も問われる非常にタフな試験です。
こちらについては、当ブログで特集記事がありますので参考にしてみてください。
また、JMAT/NMATというリクルートの試験や、最近はグロービス経営大学院が提供する ”GMAP-BF試験” が採用される場合があります。
どちらも十分な勉強と試験の練習をしておかないと、絶対に合格点を取ることができません。
しかし、特に GMAP-BF 試験対策を取ることで、ビジネススキルが自ずとアップしますから、試験に関係なく勉強しておくことをお勧めします。
マネジャーとして求められる成果を上げるために何をすべきか?
せっかく昇格して給与が上がったにもかかわらず、マネジャーは通常組合員から外れ守られないし、経営層から都合の良い指示がお降りてくりる、ちょうど弱い立場。
マネジャーは個人ではなく、チームとしてどれだけの成果を上げたかが評価の対象となります。
その中で、リーダーシップを発揮して、チームビルディングを行い、それらによって部下からの信頼を得なければ、チームとして成果が上げられません。
またさらに上を目指すのであれば、部下を含む若手への人材育成能力が求めらます。
そして、チームをまた会社のビジネスを成功に導くための組織行動管理、ということも必要になってきます。
そんな複雑な立場で、どのように振る舞うことが正しいのか、そんなことはだれも教えてくれません。
このブログでは、そんな迷えるマネジャーのお役に立てる、さまざまなチップスを紹介していきます。
社内でのキャリアアップに行き詰ったとき、転職を視野に入れる
このように順調に社内でキャリアを積んできても、突然いろんな理由や環境の変化で、これ以上のキャリアアップが望めなくなる、あるいはキャリア「ダウン」してしまうことすらあります。
例えば、この先の定年までの降格や役職定年、そして早期退職制度が発令されたり、また何かの理由でコーポレートラダーからいつの間にか転げ落ちていたり・・・。
年齢、ポジションの変化、経営計画、事業方針の変更でこれ以上今務めている企業の中で、これ以上のキャリアアップに限界を感じたとき、再び転職をスコープに入れるべきです。
僕もそうでした。病気のために10年程度、出世レースから遅れ、いざ昇格してみると、その先キャリアアップはない。だから当時は珍しかったですけれど、そんな年齢で転職活動を始めました。
僕は年齢に関係なく、どんな人もスキルや知識を向上させることで、成長できると信じています。
諦めず、成長をして今までの実績を活かすことができる環境を探すことをお勧めします。