資産形成

副業について-失敗しないために、始める前に確認しておくべきこと-

2023年2月27日

著作者:jcomp/出典:Freepik

企業に務めていて、副業って可能なの?

そんなお悩みわかります。特に所帯をもっていたら、お金を自由にできないし、正直苦しいですよね。
ここでは、そんな自由なお金を「副業」で得るためのポイントをまとめてみます。

 

会社は副業を認めているか?

内資系の上場企業のほとんどは、社内規定・就業規則で副業を認めていません。
その理由として、「社員の健康維持・働きすぎを防止するため」と労務管理を掲げているところが多いですが、実際にはプライベートな時間であっても、その企業の業務に集中してほしいことや、社内情報の漏洩防止が主な理由だと思います。

「じゃぁ、このサイトをやっているあなたはどうなの?」と言われそうですが、ご安心(?)を。
僕は、現職の人事に確認したうえでこのサイトを運営しています。
業務上で得た情報を発信しないのであれば利益相反 (COI: Conflict Interest) に該当せず、趣味の延長線上で収益も少ないから問題なし、と見解をもらったうえでやっています。

前職では辞める直前に、選択制で週休3日を選べるとか、副業を認める人事制度改革が始まりましたが、副業については「会社の業務やキャリアに役立つものであること」と変な条件がついているうえに、副業で実際の業務ができなかった時間には給与が支払われないというものでした。

あと、副業禁止の会社だとバレた場合は懲戒の対象となるリスクがかなり高いです。
会社にバレずにできるのであればよいのですが、もし会社の経理部や人事部、あるいは直接の子会社が給与計算をしているような会社だと、住民税の納付金額で副業がわかってしまうことが想定されます。
住民税の納付については、自身で手続きをとるなど税制に関する知識も必要になってきます。

当然、所得を申告しないのは日本国民として厳禁です。

どれだけの収入が必要か?

単に生活を豊かにしたいから、と単純な理由で副業を検討していませんか?
副収入が必要な理由によって、必要な金額が変わってきますよね?
その金額を一度見積もってみましょう。
まずは、副収入が必要な理由を洗い出して細分化してみてください。

  • 子供の学費・教育費
  • 親の介護
  • 住宅ローン返済
  • その他借金返済
  • 自己啓発・自己学習
  • 旅行
  • 老後資金
  • 自分のあそびのための資金

などなど、さまざまだと思います。複数の理由が該当する場合もあると思います。
きっと、絶対必要なものと諦められるようなものもあると思います。
また、ご自身の貯蓄の具合も含めて必要な副収入も変わってきますよね。
そのうえで副業として何をするかを考えていきましょう。

副業に割く時間が確保できるか?

ここでいう「副業」とは、単にNISAとかiDecoなどの購入や売却をたまに検討するような「投資信託」を含めないことにします。
毎日あるいは週末の自分の時間をある程度犠牲にして本職以外に取り組むお仕事・活動と定義づけたいと思います。
なので、「投資」の中でも、ずっとモニタリングをしなくてはならないデートレードやFX投資は「副業」と考えます。

副業にはやっぱり時間が必要なので、タイムマネジメントが必要です。
通常の業務もちゃんとこなさないと副業のための時間が取れません。
なので、

  • 普段からやること (To Do) をもれなくリストアップ
  • 分類 (業務の種類、同時にできないか、業務の相手が同じではないか、など)
  • どれだけ緊急性があるのか (高低2段階ぐらいにレベル設定)
  • どれだけ影響力があるのか (高低2段階ぐらいにレベル設定)
  • 20分以内に完了するタスクか

を整理してから取り組みましょう。
とにかく、その時点でのやるべきタスクはすべてもれなく洗い出してください。
そのうえで、それらのタスクを分類して、同時に調べて取り組めないか?対応しなければならない相手は誰で複数の依頼があればどちらが急ぎなのか?
など「もれなく重なりなく」分類します。いわゆる "MECE : Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive" ですね。

緊急性と影響を縦横に展開したマトリクスをつくって、リストアップした業務をプロット します。
取り組む順番は、
A: 緊急性(高)・影響力(大) >B: 緊急性(高)・影響力(小)>C: 緊急性(低)・影響力(大 )>D:緊急性(低)・影響力(小)
と言われています。

影響力(大 )影響力(小)
緊急性(高)AB
緊急性(低)CD

また緊急度や影響力に関係なく、20分以内に完了できるようなタスクであれば、とっとと片付けちゃいましょう。後回しにしてこういった仕事が積み重なってしまうと、それこそ取りこぼしや混乱の原因になり得ますし、周囲から「仕事が遅い」という評価を受けてしまうことになりかねません。

どんな副業ができるのか?

上記のことがクリアになれば、

  • どれだけ時間が取れるのか
  • 自分に何ができるのか

で仕事を探して決めましょう。
このサイトを見ている方は、それなりにキャリアアップを考えていらっしゃる方なので、(否定しませんが) フードデリバリサービスの配達員などはなく

  • WEBライター
  • ブログ 運営
  • 美容モニター
  • スキル販売
  • ネットショップ
  • せどり
  • 投資
  • 動画配信

などが考えられます。それぞれの詳細については、当サイトの別の記事で紹介していきたいと思います。
また、「給与所得」となるようなアルバイトや企業へ雇用されるような副業は、本業への影響や雑所得 (20万円以下) で処理できないことから、おすすめできません。

絶対守らなければならないこと

  • 確定申告
  • 副業収入が20万円以下の場合でも住民税対策

は必ず行ってください。守らなければ、脱税になってしまいます
せっかくキャリアアップを目指すのに、こんなところでチョンボするのは痛すぎます。

以上の詳細は他の記事でも解説していきます。
本業への影響とリスクを踏まえて、ご自身で慎重に決断してくださいね。

    • この記事を書いた人

    なる

    キャリア形成ブロガー|綿密な取材と自身の転職経験と実績に基づき、転職・昇格に関する有益情報を発信| マネジャーとして多くの若手社員を指導・育成|心の病を乗り越えてハイエンド転職を実現|転職で年収アップ 100 万円以上を達成|現在外資系企業マネジャー|関西在住|これからも皆さんの社会人生活が少しでも豊かになるように情報発信していきます!

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